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- 国際結婚の理想と現実とは?
- 今回ご紹介する「国際結婚あるある」はこちら
- 食生活が合わない
- 温度調整がうまくいかない
- 嫁姑問題もあるにはある
- 家族の集まりが多い
- ケンカした時に気持ちが上手く伝わらない
- 自分の考えや思いはストレートに伝えあう
- 愛だけでは乗り越えられないことが多い
- いくつになっても愛情表現がストレート
- 会話の話題が多い
- 笑いのツボが合わない
- 文化の違いに戸惑う
- 海外で外国人として暮らす側の気持ちをわかってくれない
- キレやすい・怒りやすい
- 日本に帰った時に通訳するのがしんどい
- 日本の両親の前では、スキンシップを控えめにする意識をする
- 家事をしない・ほとんどしない夫
- 子供が生まれたあとは、さらなる挑戦の始まり
- お互いの将来に対する理想とギャップを埋める作業が必要
- さいごに
国際結婚の理想と現実とは?
皆さんは、国際結婚に対してどんなイメージをお持ちですか?
これまで筆者がいろいろな方に言われたのは、
「国際結婚、良いですね〜憧れます!外国人と結婚した方が幸せになれそう。」
という言葉でした。
正直なところ、国際結婚をして海外に住むとなると想像を超えるほど大変です。
そこで今回の記事では、ドイツ人夫とドイツ・ベルリンで暮らす日本人である筆者が『ポジティブ・ネガティブな国際結婚あるある』を筆者の実体験をもとにご紹介していきたいと思います。
日本で暮らしている国際結婚カップルとは異なる点も多いと思いますが、こんなこともあるよーくらいに捉えてもらえたら幸いです。
今回ご紹介する「国際結婚あるある」はこちら
では、1つ1つ見ていきましょう!
食生活が合わない
一緒に生活をする上で、『食生活』は大切なことの上位にくるのではないでしょうか?
独身の時は外食が多くて気が付かなかった、など一緒に暮らし始めて『食生活』の違いに気づくことって結構多いと思います。
味の濃さ、しょっぱさが合わない
私は味付けが完璧!と思っていても、濃い味大好き!ジャンクフード大好き!なドイツ人夫には物足りず、さらに塩や醤油をかけることも多々。
せっかく作ったのに・・・と悲しい思いをしていましたが、しばらくするともう「好きに食べてくれ!」です。笑
食事の好みが合わない
自分とパートナーの食事の好みが合わない。例えば、一方は和食派ですが、外国人夫は濃い味大好きで、ジャンクなものが好みだったりと、一緒に食事をしたくてもそれがなかなか難しいケースもあるそうです。
筆者のドイツ人夫は少し前からヴィーガンになりましたが、筆者はまだ普通の食事をしています。そのため、夫と一緒に食事をすることもありますが、基本的にはそれぞれ別々に食事を作って食べています。
どちらか一方が食べたいものが食べられなくて辛い思いをしない、お互いが幸せになる食卓であることが第一だと思うので、今の状況に満足です。
病気になった時にお粥やうどんが出てこない
病気になると、やはり日本の味が恋しくなります。そこで、ドイツ人夫に炊飯器の「お粥モード」の使い方を覚えてもらい、お粥だけはなんとか作れるようになってもらえました!その後に卵を入れたり、梅干しを入れるアレンジは自分でやっています。
熱が出てフラフラでも、自分でキッチンに立って料理をするのはキツかった。汗
パートナーが偏食
これはある友人夫婦のお話。ご主人が偏食で食べられるものが限られており、食事の用意を自分用とご主人用と分けて作らなければならず、大変というもの。
夫婦2人の時は良いのですが、子供が生まれたりすると大変です。夫の分の食事、子供の食事、自分の食事、と常にそれぞれの分の食事を作ることになります。
食事作りが苦痛になってしまいそうですよね。
そもそも日本食が苦手なパートナーもいる
たまに聞くのが、ご主人が「お醤油が苦手」、「そもそも日本食食べてくれない」というお話。そのため、ご主人は一人別メニューを食べているなんてこともあるそうです。
温度調整がうまくいかない
ドイツ人夫は、私が寒くて上着を着ていても汗をかいていることがあります。体感温度に違いがあるので、家の中の温度設定が難しいのです。
ドイツ人夫の『今日は暖かいよ!』は、私にとってはまだ肌寒いことが多いです。笑
嫁姑問題もあるにはある
国際結婚にも、もちろん嫁姑問題はあります。
最初が好印象だったとしても、時と共に距離が近くなると共に、色々と見え方や感じ方も変わります。
ドイツ人夫の家族愛が強いがゆえに
ドイツでは両親との同居という文化がないのですが、ドイツ人夫の家族を大切にする気持ちは、日本人のそれとは少し深さが違う気がします。かといって、マザコンというわけでもなく。ただただ家族に対する愛が深いのだと思います。
筆者の場合ですが、義両親に対して、何か「ん?」と感じる違和感があったとしても、ドイツ人夫は妻である私の意見を疑い、自分の家族を正しいと信じる傾向にありました。
違和感が確信に変わってからは、ドイツ人夫も納得し筆者を信じてくれるようになりました。
パートナーが理解してくれるのであれば、義両親とは適度な距離を持ってお付き合いするのも一つの手です。
家族の集まりが多い
ドイツではイベントの際には、必ず家族で集まります。
プレゼントを用意する場面も多くあり、イースターやクリスマス、義家族の誕生日などなど、体力的にも金銭的にも大変なことがあります。
家族の集まりに参加する時間を調整したり、プレゼントの予算を決めたりと、線引きして対応するとストレスになりません。
家族が多ければ多いほど、プレゼントを用意するために時間を割かねばならず、数ヶ月前から『今年は何をあげれば良いのやら〜』と頭を抱えることもしばしば。笑
ケンカした時に気持ちが上手く伝わらない
ドイツ人夫と筆者は、出会った時から会話は英語だったので、今現在も英語のまま。お互い第二言語で生活し会話しているため、ケンカになるとお互いの思いがうまく伝わらないこともあります。
うまく伝わらないと、お互いに歯がゆい思いをしてしまいますよね。
誤解させないように努力する
ケンカした時に気をつけているのが、たとえストレートな物言いだったとしても、パートナーが誤解しないように、きちんとなぜそうなのかという理由を説明するようにしています。
文化の違いで、それぞれの常識がお互いの共通した常識ではないことが多いので、「察してよ。」「言わなくてもわかるよね。」と思わずに、なるべくパートナーが誤解しないように言葉に出して説明するよう心がけています。
パートナーに自分の気持ちや状況を言葉できちんと説明することで、パートナーも「今はそっとしておこう」とか「何か励ます方法はないかな?」などと行動を起こすこともできます。余計な誤解を生まないようにする努力が必要です。
ケンカのおかげで語学力が伸びた
自分の思いを伝えるために、パートナーの思いを理解するために語学力が伸びた方も多いのではないでしょうか?ケンカするたびにレベルアップするような感覚です。
自分の考えや思いはストレートに伝えあう
お互いに言わないとわからないことって多いのではないでしょうか?パートナーが外国人だと、「察してよ」とか「言わなくてもわかってよ」が通じません。逆もまた然り。
何かしてほしい時、わかってほしい時は言葉に出さないと分かり合えません。
ドイツ人夫に「言わなくても察してくれよ!」と言われた時は、すかさず「言わないとわからないよ!超能力者でもあるまいし。」と言ったら、ハッとした顔してました。
お互いをわかり合う努力をする
ケンカした時の状況と似ていますが、たとえお互いの国の言語ができたからと言っても、やはり言葉の壁ってあると思います。言葉では言い表せないことも多くありますよね。
そのため、お互いをわかり合う努力をすることは国際結婚カップルには必要不可欠だと思います。
愛だけでは乗り越えられないことが多い
言語、仕事、子育て、義両親との関わり、友人関係などなど・・・愛だけでは乗り越えられないことがたくさんあります。先にも挙げましたが、これもお互いに話し合い、努力し合わないとうまくいかないと思います。
いくつになっても愛情表現がストレート
結構シャイな人も多いドイツ人ですが、カップル間の愛情表現はストレートです。
義両親もいまだに愛情表現はストレートに頻繁にしているので、カップル仲・夫婦仲を良好にするのは、やはりある程度のスキンシップや言葉での愛情表現だと思います。
時々、ドイツ人夫のストレートな愛情表現が恥ずかしくなることもありますが、愛情表現をしてくれるというのは、いくつになっても嬉しいものですね。
会話の話題が多い
これって、ドイツではこうだけど、日本ってどうなの?
みたいな会話が結構あります。お互いの国のことや違いについての話題が多く、話題がつきません。もちろん、育ってきた環境や文化が違いすぎて、『え?』とポカーンとなる場面も多々ありますが。笑
昔の思い出が意外と共有できる
筆者夫婦は、1980年代生まれ。そのため10代の頃の思い出が意外と共有できることに驚きました。
例えば、任天堂のゲームの話や90年代から2000年台の洋楽やファッションなど、一緒に盛り上がって歌えたりすることが意外と多いです。
このゲーム面白かったよね〜とか、このファッション流行ったよね!このCD持ってた?みたいな会話で意外と盛りあがります。
笑いのツボが合わない
その国の歴史や文化的背景、流行りやノリみたいなものを理解してこそ、面白いっていうことありますよね。
筆者のドイツ人夫は、日本の漫才や人をバカにしてとる笑いみたいなものは理解できないそう。そして、筆者はドイツのスタンダップコメディーや風刺みたいな笑いはあまり理解できません。
一緒に映画を見ていても、それぞれに笑うポイントが違って、「へ〜今のところ面白かったんだ〜」なんて思います。
ドイツ人夫はお腹抱えて爆笑しているけど、そもそも、私にはこの映画の面白さがわからない・・・ということもあります。
文化の違いに戸惑う
ヨーロッパのあいさつの仕方から始まり、生活の中で気づく日本とドイツの文化の違い。
ベルリンに住んで十数年たった今でも、しっくりこないというか慣れないことはあります。
静かな大晦日を過ごせない
日本の大晦日といえば、家族でみかんを食べながら紅白歌合戦をみて、年越しそばを食べて、除夜の鐘を聞いて静かに新年を迎える、という方も多いのではないでしょうか?
ドイツの新年といえば、大きな花火。新年を迎えた瞬間から明け方4時くらいまで花火の音があちらこちらから聞こえてきます。1年のうちで新年にしか花火の使用を法律で許可されていないのもあるのでしょうが、ドイツ人の花火にかける情熱は凄まじいものがあります。
もちろん人にもよりますし、地域差はあると思いますが。。。
筆者のドイツ人夫からすると、日本の年越しは静かすぎて物足りないんだそうです。筆者は日本の静かな年越しが好きなのですが、仕方ないですね。
海外で外国人として暮らす側の気持ちをわかってくれない
筆者はドイツで暮らし始めてから、常に半人前のような、認められていないような気持ちでした。
言語も劣り、日本でのキャリアもこちらではあまり役に立たず、仕事がなかなか見つかりませんでした。また、外出先で差別的な言動や態度をされることもありました。
ドイツ語がうまく話せなかった時は、外出時に相手が何を言っているのか全くわからずに、悲しい・悔しい思いをしたこともあります。子供に話しかけるように対応されて、ショックだったことも。
そして、そんな気持ちをパートナーが理解してくれないとなると、心が折れてしまいそうですよね。
海外で外国人として暮らすということは、想像しているよりもハードです。
筆者は、以下のような状況や気持ちであることをドイツ人夫に伝え続けました。しかし最初からうまくいった訳ではありません。夫は全く理解できず、理解を示してくれませんでした。
- 見た目が白人ではないことで対応が変わること
- ドイツ語がうまく話せないために起こること
- 日本でのキャリアが役に立たず、仕事が見つからない
- 相手が何を言っているのかわからない恐怖でパニックになる
そして結婚生活を続けていく中で、夫自身がそのような状況を少しでも経験することで、少しずつ理解していったようでした。
いつでもポジティブに生きていける訳ではありません。パートナーが理解し支えてくれるからこそ、前に進んでいけることもあります。
キレやすい・怒りやすい
ドイツ人特有なのかわからないのですが、ドイツ人夫がキレやすい、怒りやすいというのはよく聞きます。例にもれず、筆者のドイツ人夫もキレやすいです。
日本人からすると、ちょっとしたことですぐに暴言を吐いたり、わーっと叫んだり、キレるという感覚がわからないのですが、ドイツ人夫曰く、「心の中に湧き上がる怒りをすぐに口に出さないと気が済まない!僕の健康に関わる!」だそうです。
妻である筆者の健康はどこへ?そして、彼の母である筆者の義母もキレやすいです。
一呼吸置くとか、そういうことができないそうです。まさに瞬間湯沸かし器。
あなたのご主人やドイツ人義家族にもキレて大声を出しがちな人はいませんか?
この「怒り」に立ち向かっていける方、受け流せる方はドイツ人とのお付き合いや結婚が向いているかもしれません。
日本に帰った時に通訳するのがしんどい
筆者のドイツ人夫はほぼ日本語が話せません。
そのため、日本に遊びに行った時は筆者が日本の家族や友達との通訳をすることになります。食事をしていても、リラックスしたくても、常に通訳をしなければならないのがしんどいです。
筆者の父は、日本語とジェスチャーだけで夫とコミュニケーションが取れていました。日本語オンリーでもなんとかなるものです。
意外と日本語だけで話しかけても通じ合えるので、日本の家族や友達には「日本語でもいけるよ!」と伝えてみましょう。
日本の両親の前では、スキンシップを控えめにする意識をする
日本滞在中は、筆者の両親の前では普段のようなスキンシップはしないように気をつけています。
一度、日本にいることを忘れて夫とハグをしていたら、筆者の母が恥ずかしそうに視線を逸らしていることがあり、父にさりげなく注意をされたことがありました。笑
両親といる時だけでなく、日本で出かける時にも気をつけています。
家事をしない・ほとんどしない夫
国際結婚カップルにも多いのが、ご主人が家事をしない・ほとんどしないというもの。
筆者の夫も、ゴミ捨てさえしない人でした。ある時、しんどすぎてドイツ人夫に家事分担をもっとしてほしいとお願いしたことがあります。すると・・・、
「俺、家事も育児も十分にやってるじゃん!何が足りないっていうの?」と言われました。この時は、一体どこがどう十分なのだろうか?と怒りが込み上げました。
家事をメインで担っている身からすると、家族の目に見えない・名もなき家事って、すごくたくさんあるんですよね。なので、筆者は家事リストを作って可視化したら、ドイツ人夫もわかってくれたようで、だいぶ家事分担をしてくれるようになりました。
育児に関しても、息子のおでかけバッグさえ用意できず「え?なに?それ必要なの?」状態の夫でしたが、しばらくすると息子と2人で出かけたりなど、育児を自分事として捉えてくれるようになりました。
結婚生活も子育てもチームプレーで行かないと、家庭が回らないということを何度も説明して、ようやく気づいたようでした。
なぜか、外国人男性は家事も育児も率先してやってくれる!と思っている方がたまにいるので、念の為にお伝えしておきたいのは・・・
こういう考えを持った外国人男性もいます。
- 女性は家事が好き・得意
- 育児は女性の方がよくわかってる
- 家事は妻に任せるのが良い
パートナーがどんな考えの持ち主なのか、話を聞いてみることをおすすめします。
子供が生まれたあとは、さらなる挑戦の始まり
夫婦2人での生活の時はあまり気づかなかったけれど、子供が産まれてから、お互いの価値観の違いに気づくなんてこともあります。
ドイツでは妊娠が分かった時から、
- 助産師探し
- 検診に行く産婦人科探し
- 出産する病院探し&分娩予約
と夫婦2人で協力して行かなければならない場面が一気に増えます。
そのため、妊娠前後から子育てについての方針や考え方などを共有して話し合っておくことをおすすめします。
子育てに関する方針が違うのですり合わせが必要
国が違えば、子育てに関する常識や考え方も異なります。
また、個人単位でも考え方は異なることも少なくないと思いますので、ぜひパートナーとお子さんが生まれる前、育児が始まってからも子育ての方針について話し合い、考えをすり合わせていきましょう。
「子育てのことは、君に任せるよ。」なんて言われることもあるかもしれません。そんな時は、「夫婦で協力していくことが必要だ」とパートナーに伝えましょう。
ドイツ人男性は子育てに積極的な人が多い
ドイツでは、保育園や学校の送り迎えをパパが担っているご家庭をよくみます。ドイツでは共働き家庭が多いこともあってか、パパが子供の送り迎えや行事ごとに参加することも多いようです。
子供の日本語・ドイツ語力が両親を上回る
筆者の息子は、ある時を境に私のドイツ語力とドイツ人夫の日本語力を大いに上回りました。私もドイツ人夫も「息子が何と言っているかわからない!」という状況になることもあり、不安になることもあります。
子供が通訳してくれる
先にも挙げたように、息子の日本語力とドイツ語力が親である私たちを超えた段階から、息子が私たちの間に入って通訳してくれることがあります。それはそれで助かりますし、息子の成長を素直に喜ばしく思います。
純粋に、バイリンガルである息子が羨ましいです。
バイリンガル教育は難しい
バイリンガルって自然になれるものではありません。子供が頑張ることもそうですが、親自身がバイリンガル教育をする!と心を強く持ち、あきらめないことが必要です。
バイリンガル教育って難しいな、と痛感しているこの頃です。Netflixに頼ることもしばしば・・・。笑
お互いの将来に対する理想とギャップを埋める作業が必要
これは国際結婚カップルに限ったことではありませんが、子供が育ったあと、退職後の老後の生活イメージなど、お互いの理想とギャップを擦り合わせたり、溝を埋めていく作業を時々します。
顔を突き合わせて真剣に!というよりは、普段のさりげない会話の中でお互いの違いを見つけて、すり合わせていくイメージです。
例えば、住まいは一生賃貸で良いのか、家を買うのか、とかそういったところからです。筆者のドイツ人夫は、将来は田舎に住みたい人ですが、筆者は断然都会暮らししたい派です。
お互いが思い描く将来の生活に関するギャップは無くしておいた方が良いです。
さいごに
憧れだけで「国際結婚」するのは絶対におすすめしません!(笑)
今回ご紹介した内容は、国際結婚だけでなく海外生活にも通ずるものがあると思います。
もし、外国人のパートナーとの文化の違いや価値観の違いに直面して悩んだ時は、『これを乗り越えたら、自分の価値観が広がるんだ』と前向きに捉えていきましょう!
今回の記事が今、国際恋愛中の方やこれから海外での同棲生活、結婚生活を始める方の参考になれば嬉しいです。