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実際のドイツ生活、日本との違いは?ドイツ生活は楽しみだけど、不安・・・
ドイツに引っ越す前に知っておいた方が良いことはある?
いよいよ始まるドイツ生活!これからドイツ生活を始めるにあたって、疑問や不安がある方も多いのではないでしょうか?
そこで今回の記事では、ドイツに来る前に知っておきたい、さまざまなドイツ生活情報についてご紹介していきたいと思います!今回ご紹介するのは、筆者が住むベルリン市についての情報です。
お住まいになる州やエリアによって、ルールが異なる場合がありますので、今回はあくまでもベルリン市の情報として参考までに留めていただければと思います。
- ドイツのサービス事情
- ドイツの公共交通機関事情(電車の乗り方やルールなど)
- トイレ事情
- 医者のかかり方
- ドイツでのショッピング
- レストラン・カフェでの注文の仕方やチップについて
実際のドイツ生活ってどんな感じなの?
これからドイツ生活を始められるあなたは、ドイツに対してどんなイメージを持っていますか?
- ビールが美味しい。
- 街並みがキレイ、住みやすそう。
- 物価が安い。
- 人が誠実で真面目そう。日本人と合う。
- 冬が寒そう
日本のテレビ番組や雑誌などで紹介されているドイツは、『街並みの綺麗なヨーロッパの国』という印象が強いですよね。
それでは、実際のドイツ生活はどんな感じなのか、次の章から詳しく解説していきたいと思います。
まずはじめに知っておきたいこと
日本に比べるとドイツはまだまだ不自由な国
まずはじめに知っておいていただきたいのが、ドイツという国は日本と比べて、まだ不自由なことが多い国だということ。日本の便利さと暮らしやすさを基準として比べてしまうと、おそらくカルチャーショックを受けます。
ベルリンに引っ越してきたばかりのころ、ドイツに来る前に思っていたイメージは見事に打ち砕かれました。(笑)
明らかに不便なのに、ドイツ人は疑問を抱かないのだろうか?と思ったものです。不便を不便と思っていないのかもしれないなと最近は思うようにしています。
ドイツはサービス砂漠!期待しすぎずに生活しよう
そして、ドイツにはサービスというものがありません。
よく言われるのが、『ドイツはサービス砂漠』という表現。『ドイツはサービス砂漠』とは、言い得て妙です。
接客に笑顔がないのはもちろんのこと、失礼な態度や物言いをされることもあります。役所や外国人局、郵便局、病院なんかは、こういう方に当たると運がなかったな・・・とちょっと落ち込みます。
たまに、お客が気を使わなければならないほど機嫌の悪いスタッフなんかもいます。(笑)
ただ、最近はそこまで失礼な接客をする人は少なくなったかなと思いますが、これがドイツスタイル、むしろベルリンスタイルなのかなと思うことにしています。
いろんなことがうまくいかなくて当たり前!前向きにいこう
ドイツ生活は、いろいろなことがうまくいかなくて当たり前!と思うことをおすすめします。
『ドイツは思っていた国とは違った!』
と、カルチャーショックで落ち込んでしまわないように、この記事を読んで対策を立てておきましょう!事前に知っていることで、そういった状況に面した時にうまく立ち回れますし、ショックも少し和らぐかもしれません。
ドイツ生活一般
ドイツの水事情
ドイツの水道水は飲める
ベルリンは水道水も飲めます。ベルリンは大都市ですが、東京のように水が変な匂いがするなんてことはありません。
しかし、お住まいのアパートが古い場合は水道管も古い場合があるので、気になる方はお水はスーパーなどから購入することをおすすめします。
私は、ブリタの浄水ポットを利用して水道水を飲んでいます。
ドイツの水はカルキが多い
ドイツの水はカルキが多いので、水回りに白いウロコ状の汚れが出来やすく、こまめなお掃除が必要です。また、お洗濯の際には、カルキ除去をしてお水を柔らかくしてくれる成分の入った洗剤を一緒に入れてお洗濯するのもおすすめです。
ドイツで風邪をひいたら・・・
風邪で病院に行っても薬が出ない
ドイツでは風邪をひいた時でも、薬は処方されません。日本では風邪で病院に行くと、咳止めや痰を吐きやすくするお薬などが処方されますよね?
風邪などの場合は、基本的には以下のようにお医者さんからアドバイスされます。
要するに、『風邪の時は休めばそのうち治るよ。』ということです。当たり前だけど、ドイツに来たばかりの頃は驚きました。
ただし、ドイツでも風邪が悪化して、副鼻腔炎になったとか気管支炎かも!?というときは、さすがに薬が処方されます。
ハーブティーなどが薬代わり
ドイツではハーブティーを薬代りに飲むことが多いです。例えば、胃痛や胸焼けの時などもハーブティーで対応します。風邪の時も例外なく、セージのお茶やErkältungsteeを飲んで対処します。
Erkältungはドイツ語で『風邪』を意味します。
ドイツの薬局でも風邪薬は購入可能
そんなドイツですが、薬局では風邪薬も販売されていますのでご安心ください。
薬局で薬を購入する際は、以下のように伝えましょう。
Hallo, ich hätte gerne eine Packung "商品名" bitte.
ハロー、イヒ ハッテ ゲアネ アイネ パッコン(グ) "商品名" ビッテ。
"商品名"を1箱ください。
ドイツの薬局で買える風邪薬
薬のアレルギーなどが心配な方は、日本から飲み慣れた風邪薬を持ってくることをおすすめします。
私は、イブプロフェンアレルギーがあるので、風邪薬は日本で飲み慣れていたものを持ってきています。あと、日本の風邪薬の方が効き目が強い気がします。
ドイツのトイレ事情
日本では公共の場所にあるトイレは全て無料ですが、ドイツではそのほとんどが有料です。忘れずにトイレ利用料を払いましょう。
ドイツの公衆トイレは有料
ドイツの街中にある公衆トイレ、デパート、ショッピングモールなどにあるトイレは有料です。
1度の利用につき、70セントから1ユーロを支払って利用します。
トイレの入り口に、カウンターがあり、そこに小さな入れ物やお皿がありますので、そこにトイレの利用料を入れます。
トイレの利用料を支払うタイミングはいつ?
トイレを使った後に支払ってもOKですが、たまにトイレに入る前に支払う必要があるところもあります。
おつりが必要なときはどうすればいいの?
おつりが必要なときは、以下のように対応しましょう。
- お金を出した後におつり分のコインをお皿から取る。
- そばに係の人がいる場合は、その人に「おつりもらうよ」と伝えてからおつり分をとる。
ドイツはストライキやデモが多い
ドイツ鉄道やベルリン市のBVG、空港などストライキが度々行われています。通学や通勤にも影響が出ますし、またドイツ旅行に行かれる際にも注意が必要です。
デモも多いので、出かける際には事件に巻き込まれないように気を付けましょう。
ドイツの公共交通機関(電車・バス・地下鉄)
ドイツの駅には改札がない
改札がないので、ドイツには日本のような交通系ICカード(SuicaやPASMO)は存在しません。そのため、公共交通機関に乗車する場合は、乗車券を購入する必要があります。
乗車券のコントロール(キセル・無賃乗車の取り締り)がある
電車に乗っていると、キセルや無賃乗車をチェックするためのコントロールがあります。
もし、うっかり乗車券を持たずに電車に乗っている時にコントロールに捕まると、次の駅での降車と身分証のチェックなどが行われます。後日、罰金を支払わなければならないので、乗車券は忘れずに購入しましょう。
公共交通機関の乗車チケットは1枚買えば共通で使える
Deutsche BahnまたはBVGの乗車券を購入すると、S-Bahn、U-Bahn、バスやトラム(路面電車)の全てで共通で利用できます。乗車券は、片道ずつ、または4枚綴りの回数券タイプなどがあります。
券売機は電車のホームにある
券売機は電車のホームに設置してありますので、そこで購入するか、またはBVGアプリで乗車券を購入しましょう。券売機で購入した乗車券は、券売機の近くにある機械に差し込み、有効化しましょう。
乗車券を機械に差し込むと、差し込んだ日時が刻印されます。これが乗車券の有効化です。
この乗車券の有効化をしておかないと、乗車券の取り締まりにあった際、無賃乗車とみなされる可能性がありますので、必ず乗車券の有効化をしましょう。
乗車券はBVGアプリで買える
ベルリン市のバス・地下鉄・トラムの乗車チケットは、BVGアプリから購入すると便利。
もしも乗車券のコントロールに遭遇した場合は、アプリ上で購入した乗車券のQRコードを見せるだけ。コントロールの方がQRコードをスキャンして、有効な乗車券かどうか確認していきます。
子供は5歳まで無料で利用できる
ベルリン市では、5歳まで公共交通機関は無料で利用できます。
ペットと一緒に公共交通機関の利用できる
小型犬は無料で公共交通機関の利用ができます。中型犬以上のペットと一緒に電車やバス、地下鉄に乗る場合は、Deutschlandticketを購入するとペットの乗車分もチケットに含まれます。
Deutschlandticketの詳細は以下のBVG公式サイトよりご確認ください。
電車の旅は過酷になることもある
電車の乗車場所の変更や遅延が多い
日本だとあまり考えられないですが、乗車するホームが直前になって変わることが多々あります。Deutsche Bahnが運行する長距離電車によくあります。
ホームで電車待ちをするときは、乗車するホームの変更が無いかどうか、アナウンスをちゃんと聞きいておく必要があります。
子供連れで出かけた時にこういったことが起こると焦ります。ベビーカーを押しながら、別のホームへ移動するのは結構な重労働。
Deutsche Bahnが運行する長距離電車は遅延も多めです。
電車が突然運休、目的地まで行けないことがある
こちらもDeutsche Bahnです。電車の車両故障などの理由により運休になることがあります。
始発の駅から運休になることもあれば、途中の駅から運休になることもあります。
当初乗る予定だった電車、乗っていた電車が運休になると起こることは以下。
- 購入した乗車券の車両クラスや座席指定は無効になります。
- 目的地まで電車を乗り継ぐなどして、自力で行くことになる。
しかし、運休になっても慌てなくて大丈夫!
乗っていた電車が運休になった場合は、新たに乗車券は購入せずに別の電車に乗っても大丈夫です。車掌さんがきたら、自分が乗っていた電車が運休になったことを車掌さんに伝えて、運休になった電車の乗車券を見せるだけでOKです。
南ドイツに住む親戚の家に電車で遊びにいった帰りに、乗っていた電車が途中から運休になり、電車を数本乗り継いでやっとのことでベルリンに帰ってきた経験があります。
日本とは違い、ドイツの電車は変更が多いので、ドイツ国内を電車で旅したい方はこういったことがあるということを覚えておきましょう。
また、日本の新幹線などの長距離電車のように、ホーム上の足元に乗車する号車番号が書いていないので、電車がホームに入ってきてから自分が乗る車両を探すことになります。こちらもあわせて覚えておくと良いと思います。
レストラン・カフェ・ファストフード編
笑顔のない接客は当たり前!気にしなくてOK
まず最初に伝えておきたいのが、ドイツでの接客は日本とは違い、あいさつはあるけど笑顔はないのが当たり前。
笑顔が無くても、びっくりしないで!ドイツ人のお客さんに対しても同じ態度です。
日本での接客態度が普通だと思っていると、ドイツでの接客態度にショックを受けると思います。でも、ドイツではそれが通常運転なので慣れていきましょう!
ドイツ語がまだあまり話せないときは分からなかったのですが、ドイツ人の接客業の方は、しかめっ面でも、他のお客さんとジョークを飛ばしながら接客している場合もあるので、もうそういうスタイルなんだと思った方が良いかもしれません。
ドイツでたまに笑顔で接客してくれる方に当たると、とっても気分が良くなります。
こういったことで幸せを感じるということは、もう私の幸せのハードルが下がっているのかもしれませんね。笑
レストラン・カフェでの注文の仕方
レストランや着席するタイプのカフェで注文をしたい場合は、メニューを閉じて待ちましょう。
『メニューを閉じる』=『注文する準備ができていますよ。』
という合図になります。
あとは、店員さんの視界に入るように視線を送りながら、軽く手を上げて、「注文を取りに来て欲しい」と合図を送りましょう。
チップ(Trinkgeld)は、合計金額の10%を払おう
ドイツは、レストランや着席するタイプのカフェではTrinkgeldと呼ばれるチップを支払う必要があります。くれぐれも忘れないように気を付けましょう。
支払うチップの金額は、合計金額の10%ほどで大丈夫です。
カフェでテイクアウトする場合は、少額で良いのでコインをチップとして渡すのも良いですし、渡さなくても大丈夫です。
ファストフード店での注文はセルフのタッチパネル式
最近のドイツのファストフード店は、タッチパネルでオーダーをします。支払いは、ドイツの銀行から発行されるECカード(デビットカード)、クレジットカードなどでできます。
会話をせずに注文することができるので、まだドイツ語に自信がない時は助かりますね。
また、有人のカウンターでも注文可能です。
ドイツでの医者へのかかり方
Hausarzt (家庭医・かかりつけ医)を見つけよう
ドイツでは、まず初めにHausarzt (家庭医・かかりつけ医)に診てもらい、必要であればその専門の病院に転送される仕組みになっています。
▼ドイツのお医者さんを探すときに便利なサイトがこちらの『Doctolib』。
オンラインでの診察予約を受け付けているところもありますが、だいたいが何ヶ月も先にしか空きがないので、メールか電話で問い合わせた方が直近の予約が取れる場合もあります。
Hausarzt (家庭医・かかりつけ医)の紹介が無くても通えるところ
筆者がこれまで通った範囲での情報です。もしかしたら、もっと他にもあるかもしれません。ご参考までに。
Orthopädie(整形外科)
整形外科は受診にあたって、Hausarzt (家庭医・かかりつけ医)の紹介は必要ありません。ただ、診てもらうには朝早くから並ぶ必要があります。
患者が多すぎるからなのか、あまりちゃんと診てくれない整形外科医もいますので、お気をつけください。
Frauenarzt(産婦人科)
女性の場合は、必ずかかりつけの産婦人科の病院を見つけておきましょう。定期的な検診を受けておくと安心です。また、「膀胱炎」になったときに、かかりつけの産婦人科の病院があれば、そこで薬を処方してもらえます。
診察には予約が必要です。また、緊急で診察が必要な場合は、すぐに来院しても良いか電話をしてみましょう。
Zahnarzt(歯医者)
歯医者もHausarzt (家庭医・かかりつけ医)の紹介が必要ありません。受診する際には、事前に予約をしてからいきましょう。
Kinderarzt(小児病院)
お子さんがいる方で、小児科に初めてかかる場合は、新規患者を受け付けているか確認の電話またはメールをしましょう。たまに都市部の子供が多い地域だと、新規患者の受付をしていない小児病院がありますので注意が必要です。
近所にある小児病院をいくつかピックアップして、問い合わせてみましょう。
基本的には、事前の診察予約が必要です。
そもそも新規患者を受け付けていない場合も多い
ベルリン市では、医師の数に対して患者数が多いからなのか、そもそも新規患者を受け付けていない病院も多いです。『病院に行く』という最初のステップから、なかなか厳しい状況です。
また、医師と相性が合わないので病院を変えたい、でも他が見つからずに結局変えられない、という状況も生まれています。
ドイツの医師は英語は話せるの?
これまで筆者が担当してもらった方々はほぼ皆さん英語ができました。ドイツ語に自信がないときは受診する際に「英語で話しても良いですか?」と聞いてみましょう。
しかし、一方でドイツ語しかダメという医師もいますので、最低限のドイツ語は準備して行く方が良いです。また、病院の受付のナースの方々は、英語が話せない方がほとんどです。個人的にはここが意外と難関ポイントです。
まだドイツ語がうまく話せなかったころ、受付のナースの方と会話するのに苦労しました。医師まで辿り着ければ良いのですが、そこまで辿り着くのに毎回緊張していました(汗)。
ドイツでのショッピング
ドイツでは日曜日はほとんどのお店がお休み
ドイツでは日曜日は、スーパーや薬局、ショッピングモールなどはすべてお休みです。
※日曜日でもベルリン中央駅や大きめの駅の中にあるスーパーは開いているところもあります。
そのため、食料や生活必需品の買い出しは金曜日か土曜日に済ませておきましょう。
ベルリンに住んで十数年経った今でも、時々このことを忘れてしまいます。汗
カフェやレストラン、パン屋さんなどは開いています。
日曜日は、薬局(Apotheke)もお休みですが、緊急で薬が必要なときは、連絡の取れる薬局のリストと連絡先が薬局の入口あたりに表示されているので、緊急時はそれを見て連絡をとってみましょう。
お酒が安くて美味しいものがたくさんある
ドイツといえばビール。種類も豊富で安いので、好みの味を探してみるのも楽しいですよ。
また、ワインもたくさんの種類があっておすすめです。価格も4ユーロ程度〜ととてもリーズナブルなので、お酒好きな方にぜひおすすめです。
チーズやソーセージなどが美味しい!
ドイツをはじめとして、フランスやイタリアなどのチーズがたくさん販売されています。価格も手頃なものが多いので、ぜひいろいろな種類を試してお気に入りのチーズを見つけてみましょう!
さまざまな種類のチーズがあるので、一体どれを買えばいいのか、いまだに迷います。
あとはドイツといえば、もちろんソーセージも有名ですね。ソーセージは日本で食べるものよりもジューシーで美味しいので、ぜひ試してみていただきたいです。
また、ハム類もたくさんの種類があり美味しいので、こちらも試してみる価値ありです!
ドイツのアマゾンでも日本・アジア食材が買える
ドイツのアマゾンでも日本やアジア食材が買えます。
例えば、重たいお米や調味料類(しょうゆ・味噌など)をアマゾンで購入すると重い荷物を持ち運ぶ必要がなく、とても便利ですよ!
こちらの記事では、ドイツのアマゾンで買える日本・アジア食材についてご紹介しています。興味のある方はぜひご覧になってみてくださいね。
さいごに
さて今回は、ドイツ生活を始める時に知っておきたいこと -電車の乗り方・医者のかかり方・買い物・レストランに行った時・トイレ事情など-についてご紹介しました。
ドイツと日本との生活スタイルやルールの違いに戸惑われることも多いと思いますが、今回の記事を参考に対策をされることをおすすめします!
これからドイツ生活を始める皆さんの参考になれば嬉しいです。