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ドイツに来る前に知っておきたいこと
ドイツという国について、皆さんはどんなイメージを持っていますか?
- ビール・ソーセージが美味しい
- 誠実・真面目
- 街並みがきれい
- 住みやすそう
- 人が優しそう
などなど、皆さん様々なイメージを持たれていると思います。
実際のドイツ生活ってどんな感じ?思い描いていたものとは違うのかな?
今回の記事では、ベルリン在住歴十数年の筆者が、これからドイツに留学・ワーホリ・移住する方向けにドイツに来る前に知っておきたいことをご紹介していきたいと思います。
「ドイツが思っていた国と違った!」
とカルチャーショックを受け、後悔したり移住失敗!とならないよう、今回の記事を参考に対策をしていただけたらと思っています。
ドイツ留学・ワーホリ・移住、ドイツに来たことを後悔しないための海外生活の心得とは。ドイツ生活の現実についてご紹介していきます!
言語について
ドイツ語も英語も両方話せた方が良い
英語をある程度話せるようになっておこう
特に筆者が住むベルリンは大都市なので、さまざまな国出身の外国人が住んでいます。またヨーロッパ人は英語を話せる人が多いので、外国人同士は自然と英語での会話が主になります。
都市部のカフェやレストランは英語OKなところが多いので、ある程度の英語が話せると生活に困りません。
ドイツ語だけでなく、英語も片言でも良いので話せるようになっておくのが理想です。
ドイツ語もある程度、頑張って話せるようになろう
都市部での生活は英語でも困りませんが、ドイツ語ができないとどうにもならない場面は多いです。
例えば、役所関係の手続きや、アパートの設備トラブルなどで管理会社に問い合わせたい時などもドイツ語のみの対応になるので、ドイツ語もある程度頑張って話せるようになる必要があります。
短期間でも語学学校に通ってみると良いと思います。Volkshochschule(コミュニティーカレッジ)だと金額も安くドイツ語コースを受講できます。プライベートのドイツ語学校は学費が結構高いです。
ドイツ生活中のお金のこと
物価が上がっているので、なるべくお金は多めに持って行こう
ロシアのウクライナ侵攻やコロナの影響もあり、ドイツは物価の上昇が続いています。そのため、お金は多めに持ってきたほうが安心です。
家賃だけでなく、食費や交通費、光熱費などなど全ての値段が上がっています。
ドイツの住宅事情
ベルリンは、そもそも物件が見つからない・見つかっても家賃が高い
ベルリンは住みたい人が多すぎて、物件が不足しています。また、見つかっても昨今の物価高騰によりアパートの家賃価格も上昇しています。
ドイツのアパートはキッチンがついていない物件が多い
ドイツのアパートはキッチン無しの物件があります。というか、多いです。
そのため、自分でキッチンを購入する必要があります。退去の際には、せっかく買ったキッチンを取り外さなくてはなりません。または後にその部屋を借りる方に売ることもできます。
▼家具付きのアパートを探したい方は、こちらのサイトがおすすめです。
家電の取り付けは自分でやらないといけない
家電の取り付けは全て自分でやらなければなりません。設置サービスを提供している企業もあるようですが、基本的には自分で設置します。
ドイツ生活・人間関係
ドイツに引っ越してきた後の『役所の手続き』は早めに済ませよう
筆者が住むベルリンの役所は、慢性的な人手不足などの理由により、いつも混んでおり、仕事が遅いので、手続きしなければならないことがある時は、早め早めに予約・手続きをする必要があります。
そもそも予約がいっぱいで取れないことがほとんどです。
なるべく都会に住むことをおすすめします
あくまで個人的な意見ですが、なるべく都会に住むことをおすすめします。
- ベルリンなどの都会は、外国人が多いので英語・ドイツ語両方で生活できる
- 都会はスーパーなどが夜遅くまで開いていて便利
- 都会だとアジア系食材を手に入れやすい
- 食事や遊びに行く場所が多い(カフェ、レストラン、クラブやバーなど)
ドイツの大都市から少し車を走らせると、すっかりのどかな風景に変わることも珍しくありません。そこには、おしゃれなカフェもショッピングできるような場所もありません。
ドイツの田舎に住み始めると、お店は早く閉まるし、娯楽が無いなど、特に都会育ちの方は結構なカルチャーショックを受けるかもしれません。
もちろん、田舎暮らしの良さを好んで引っ越される方もいらっしゃいますので、これはご自身が想像する生活にその街が合っているかどうかを考えてみる必要があります。
ドイツでの生活はキラキラしていない、というか地味
「海外生活」というと「キラキラした毎日」を送っていると思っていらっしゃる方がいるのですが、実際の海外生活は真逆です。苦難の連続だったりします。
ドイツは大都市でも、日本の大都市に比べるとまだまだ不自由に感じる国です。
ドイツに対して憧れや良いイメージしか持っていない方は、現実とのギャップに驚くかもしれません。
『ドイツ人』はあなたが思っているイメージとはだいぶ違う
「勤勉で時間を守り、誠実なドイツ人。日本人と気質が似ている。』と思っている方も多いと思いますが。実際のドイツ人は違います。
- 時間にルーズな人が多い
- 仕事のタスクが溜まっていても長期休暇に入る(プライベート優先)
- 自分の意見を曲げない頑固さ、自分勝手、でも結構ピュア
- 謝らない
また、ドイツはドイツ人が嘆くほどのサービス砂漠。日本のようなサービスが標準と思っている方はショックを受けると思います。
と、さんざん書きましたが、もちろん誠実で優しいドイツ人の方も多いので安心してくださいね。
自己表現はストレートにはっきりとしないと伝わらない
日本的なYES・NOをはっきり言わない遠回しな表現では、ドイツ人には伝わりません。ドイツ人は結構ストレートに表現している方が多いです。慣れましょう。
意外と現地に住む日本人との交流が難しい
意外に思われるかもしれませんが、現地に住む日本人の方との関係の築き方が難しいのです。同じ日本人であれば、すぐに友達になれるのでは?と思う方も多いと思いますが、ちょっと違います。
海外に住む日本人のコミュニティーはまるで「村社会」のようです。
- 誰が誰と繋がっているかわからないから本音で話せない。
- 陰で何を言われているかわからない。
- 日本人グループの独特のノリについていけない。
- 上下関係がある。(マウンティングなど)
これから始まる海外生活で、同じ日本語を話す方との交流を楽しみにしている方は、これを読むとショックを受けるかもしれません。しかし、中にはとても親切で良い方もいますし、こればかりは運かもしれません。
ドイツのトイレ事情
ドイツの街中はトイレが少ない・有料である
ドイツは極端に公衆トイレの数が少ないです。また、ショッピングモールなどにあるトイレは、全て有料です。1回の利用につき、70セント〜1ユーロほどします。公衆トイレは1回の利用につき50セント〜。
トイレを使いたい場合は、カフェでお茶をした時かレストランで食事をした際に利用しましょう。基本的にトイレはゲスト用なので、トイレだけの利用は断られる場合もあります。
ドイツはトイレの便座が冷たい
ドイツの一般的なトイレは日本のようなトイレではなく、昔ながらのシンプルなタイプのトイレが多いです。アパートについているトイレも同様です。そのため、便座に座るたびにヒヤッと冷たいのです。
このトイレのヒヤッとする感じが苦手な方におすすめなのが、こちらの商品。ふわふわと肌触りがよく、繰り返し洗って使えて衛生的です。ご自宅のトイレにどうぞ。
筆者も愛用しています。おすすめです。
治安は少し悪くなり始めている
ドイツは比較的安全な国だと思いますが、やはり暴力事件の発生があったり、スリ被害に遭うケースも多いです。また、移民による暴力事件も増えてきています。
夜間に限らず、日中でも外出する際には事件に巻き込まれないように気をつけましょう。
海外暮らしは苦労の連続。心を強く持とう
住む国が変われば、言語も国制度も、人の性格も常識も変わります。
これまで住んでいた日本の常識は、ドイツではほぼ通用しないということを覚えておきましょう。
列に並べない、大声で主張をする、意見は曲げない、謝らない。そんな人がたくさんいるのです。理不尽な目に遭うこともあるでしょうし、不快な思いをすることもあると思います。
嫌なこと、自分の要求は口に出さなければ何も変わりません。嫌なものは嫌だと声を上げる勇気を持つ必要があります。
筆者もドイツに引っ越してきたばかりの時は、日本とのあまりの違いにショックを受け、泣いたり怒ったりしたこともありました。
文化の違いを受け入れよう。自分が変わる方がラクな時もある
ドイツという国は、もちろん日本とは全く異なる国です。
もちろん様々な問題も抱えていますし、完璧ではありません。むしろ日本に比べて不自由なくらいです。ドイツに来て間もない頃は、戸惑うことも多いと思います。
筆者が思う、海外で生活する時に大切なことは、この文化の違いを受け入れ、自分の常識やこだわりを手放す、または変えていく必要があるということです。長くドイツで生活するうちに、常識や基準がドイツ基準に変わっていき、慣れ、あまりイライラしなくなると思います。
とはいえ、筆者もいまだにイライラしたり、落ち込むことも多いです。
ドイツ移住生活をする上での心得
これまでの常識やこだわりを手放すこと・相手ではなく自分を変えること
ドイツのどの都市・エリアに住むのかは慎重に決めよう
また、ドイツのどの街・どのエリアに住むのが最適なのかを調べる際、判断材料として、自分はどんなライフスタイルを望んでいるのか、生活していく上での必須条件・譲れないことをテーマに、リストを作っていくと良いと思います。
例えば、以下のような感じ。些細なことまで何でも良いので挙げてみましょう。
- 都会が良い・都会過ぎない方が良い
- いろんな国から来た外国人の友達が欲しい
- カフェに行ったり、クラブに行ったりして遊びたい
- 交通の便がいいところが良い
- 治安が良い
- ショッピングを楽しみたい
- 生活しやすい(スーパー・薬局・病院などが集まっている)
- 海が近い
とにかく、なんでも良いので自分がどんな生活をしたいのか想像して、リストアップしてみましょう。
日本でも東と西では、訛りも文化も人も食べ物も異なりますよね?ドイツでも当然、住む都市・エリアによって環境が異なります。
また、「ドイツ移住 後悔」といったワードで検索すると、ドイツに留学されていた方や移住された方などが書いたドイツ移住に関する色々な記事が出てきますので、ぜひ一度検索して情報収集してみることをおすすめします。
さいごに
海外生活は思ったよりも、辛いことが多いです。言語だけでなく、文化の違いも全てひっくるめてです。日本での生活とドイツでの生活は全くの別物です。
普段はあまり感じませんが、時々、「あ〜、自分は外国人なんだな。無力だな。」と感じて悲しくなることもあります。
海外生活での失敗を糧に学び、前に進んでいける人、それも人生だと前向きに捉え楽しめる方は、海外移住が向いているのではないかなと思います。
もちろんドイツ生活は楽しいこともたくさんあります!そのためには、ドイツ移住後にどんな街でどんな生活をしたいのか、具体的に想像し、ドイツの都市についてリサーチしてみることをおすすめします!
事前知識ゼロでの渡独はおすすめしません。(笑)
ドイツに留学・ワーホリ・移住したことを後悔しないために、ドイツ移住のメリット・デメリットをよく調べて考えてみましょう。今回の記事が、これからドイツ留学・ワーホリ・移住される方の参考になれば嬉しいです。それでは!