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親が亡くなった後の日本の実家の片付けや遺品整理、いったい何から始めるべき?注意すべきポイントはある?
親が亡くなった後の日本の実家の片付けは、業者に頼むべき?どれくらいの期間が必要なの?
今回の記事では、日本に住む親が亡くなった後に待ち受ける『日本の実家の整理・遺品整理』をテーマに、これから日本のご実家を整理しようと考えている海外在住者の方へ向けた『日本の実家の整理・遺品整理』をするときに注意したいポイント、抑えておきたいポイントなどを筆者の実体験を交えながら、解説していきたいと思います。
- 海外在住者が日本の実家の整理をするときに意識したいこと
- 日本の実家の整理・遺品整理の前に知っておきたい「3つの注意ポイント」
- 業者に実家の整理・遺品整理を依頼するときに気をつけたいこと
- 業者に実家の整理・遺品整理を依頼する前にやっておくべきこと
- 日本の実家の整理・遺品整理にかかる時間
- 遺品整理業者の選び方、注意点
海外在住者が日本の実家の整理・遺品整理をする時に意識したいのは『具体的な計画と段取り』
筆者を含めた海外在住者は、日本の実家の整理・遺品整理をする必要があっても、あまり長くは日本に滞在できないという方も多いと思います。
また、日本の実家の整理・遺品整理をするために1年のうちに何度も日本と海外を行き来するのも、精神面、体力面、金銭面においてかなり大変です。そのため、毎回の限られた滞在期間の中で効率的に実家の整理・遺品整理を行うためには『具体的な計画と段取り』が必要になってきます。
実家の整理(片付け)・遺品整理において、目標とするゴール(目的)をイメージして、計画を立てることがとても重要になってきます。計画ができたら、次はより具体的な段取りを決めていくとスムーズです。
こうした計画なしに、目についたところから部屋の片付けをはじめてしまうと、なかなか効率的に片付けることが出来ず、時間ばかりかかってしまいかねません。そのため、一時帰国の限られた滞在期間の中で、なるべく時間と労力の無駄とならないように事前に計画を立てておくというのは、とても重要なことだといえます。
闇雲に実家の整理や掃除を始めてしまうと、余計に時間がかかったり、結局時間ばかり過ぎて何も進んでない、終わらないなんてことにもなりかねません。
『具体的な計画と段取り』を行うためには、どんなことに気をつけるべき?
そこで具体的な計画と段取りを行うために、どんなことに気をつけるべきなのでしょうか?
このポイントは、実家の整理(片付け)・遺品整理をした後に「何をするのか」ということで、計画・段取りの内容が大きく変わってきます。
例えば、以下のような目的ではそれぞれに方法が異なります。
- 「母または父が高齢で1人で片付けられないので、代わりに片付けたい」
- 「母または父が老人ホームに入所するので、家の中を片付けておきたい」
- 「母または父が他の物件に引っ越すので、実家を売却するために片付けたい」
筆者の場合は、「父の遺品整理と高齢の母が暮らしやすくなるように、実家の物を減らすこと」が片付けの目的でした。
実家の整理・遺品整理の目的を明確にして『計画と段取り』を決める
実家の整理(片付け)・遺品整理の目的の目的によって、『計画・段取り』の方法が異なるので、まずは目的をはっきりと決めましょう。実家の整理(片付け)の目的を大きく分けると、『実家をきれいにする』、『実家を売却・賃貸など』といった大きく2つのパターンに分けることができます。
実家の整理・遺品整理の目的 | 実家をきれいにする | 実家を売却・賃貸など |
目的 | 住みやすくする | 上記のいずれかの目的にあわせる |
方法 | 家族・親族、業者 | 家族・親族、業者 |
必要な期間 | 1ヶ月〜1年程度 | 準備に1ヶ月程度、作業に数日程度 |
かかる費用 | 交通費などの実費、業者へ支払う分 | 数万円から数十万円 |
このように目的がはっきりした時点で、計画を立てることができるようになります。
そして次に決めなければならないのが、この計画を実行するにあたって『誰が行動を起こすのか』という点です。家族や親族が行うのか、または業者にお願いするのかということです。
家族と業者それぞれ、どんなことを行う必要がある?
実家の整理・遺品整理を家族や親族でやる場合、実家の整理・遺品整理を業者に依頼する場合のそれぞれにおいて、どんなことを行う必要があるのでしょうか?
実家の整理・遺品整理を家族や親族でやる場合
家族や親族でやる場合は、大まかに以下のことを行う必要があります。
- 必要なもの不要なものの仕分け
- 重要な書類などを仕分けて保管
- 不用品のパッキング
- ゴミ出しの曜日の把握
- ゴミ出し、粗大ゴミの収集申し込み、家電リサイクルの確認など
- 大量の不用品を処分する場合の業者探し
- 全ての工程に必要な予算の捻出(交通費、粗大ゴミの処分費用など)
不用品の処分を自分たち家族だけで行う場合、時間に余裕があれば、メルカリなどのオークションサイトを利用したり、市町村・慈善団体へ寄付したり、またはゴミ集積場へ持ち込みましょう。
実家の整理・遺品整理を業者に依頼する場合
業者に依頼する場合は、大まかに以下のことを行う必要があります。
- 信頼できる業者探し
- 見積り作成依頼
- 予算をどこから出すのかを決める
- 実際の作業へ向けた綿密な打ち合わせ
- 片付け当日の立ち会い、支払い金額の確認と支払いなど
- 片付け作業が要求通りに完了しているかの最終確認
業者にお願いする場合でも、家族や親族が事前に「必要・不要な物の仕分け」と「重要な書類などを仕分けて保管」しておく必要があります。
実家の整理・遺品整理をする時に気をつけたい3つの注意ポイント
- 実家の整理・遺品整理をするときは、家族間で話し合いをしっかりとしよう
- 実家の整理・遺品整理を業者や他の家族・親族任せにしないこと
- 重要な書類や個人情報を含む物の取り扱いを慎重に行うこと
①実家の整理・遺品整理をするときは、家族間で話し合いをしっかりとしよう
実家の整理(片付け)・遺品整理をする際には、事前に家族・親族などの関係者全員で確認することが重要です。(家族だけで十分な場合もあります。)その際、何を残して、何を処分するのかをよく話し合いましょう。
②実家の整理・遺品整理を業者任せ、他の家族・親族任せにしないこと
実家の整理(片付け)・遺品整理を他の家族や親族任せにしないようにしましょう。
家族間で意思疎通が十分に出来ていない場合、トラブルになる可能性もあります。家族だから共通認識のはず、これで良いはず、こうなるはずと思い込まず、きちんと会話をすることが大切です。
実家の整理を早く進めたくて焦っていたり、逆にゆっくりと作業しようと思って先延ばしにしてしまったりなど、時間的、精神的余裕がなくて十分に話し合えない状況にならないように気をつけましょう。
また、業者に任せる場合は、業者にやってもらう部分と家族・親族が担う部分というのを決めておきましょう。安易に全てを業者任せにしてしまうのはおすすめしません。
③重要な書類や個人情報を含む物、貴重品の取り扱いを慎重に行うこと
実家の整理(片付け)で発見する書類の中には、残しておくべき重要な書類が多くあります。業者に片付けを依頼する前に、必ず家族・親族で探して保管をしておきましょう。重要な書類を紛失して後で困らないように十分注意しましょう。
公共料金の領収書やクレジットカードの請求明細など、支払いが必要なものがある場合もありますので、一つ一つ確認して、支払う必要のあるものは支払いましょう。
返納する必要のある身分証類、年金の受給停止手続きや、介護保険資格喪失届などといった諸手続きが必要なものも見つけておきましょう。
業者に実家の整理・遺品整理を依頼するときに気をつけたいこと
業者に実家の整理・遺品整理を依頼するときに気をつけたいのは以下の4点。
①思い出の品や宝飾品など、大切な思い出は事前に家族で仕分けておこう
写真アルバム、宝飾品、着物、趣味のものといった、大切な思い出が詰まったものや手元においておきたいものは、業者に依頼する前に家族で仕分けておきましょう。
②物の価値がわからないときは専門家や鑑定士にお願いしよう
業者は片付けのプロですが、物の価値は業者には難しいでしょう。そのため、判断が難しいものがある場合は、専門家や鑑定士にお願いしましょう。例えば、貨幣・切手のコレクションや絵画・書といった芸術品などがある場合です。
専門家や鑑定士に依頼することで、正しい価値を知ることができます。価値を把握することは、その後の相続や相続税の申告でとても重要になってきます。
③やけに安い買取金額を提示する買取業者には気をつけよう
価値のありそうな物を買取業者に買い取ってもらう際に、不当に低い金額で査定する悪徳業者に気をつけましょう。不審に思った場合は買取依頼をせず、正しい価値を知るためにも専門家や鑑定士に相談してみましょう。
不用品の買取業者にも、やけに低い買取金額を提示する業者がいますので気をつけましょう。特に貴金属類やブランド品、趣味の道具、着物などを買い取ってもらいたい場合には、依頼する前に買取業者の口コミなどをチェックしてみましょう。
買取業社の口コミのチェックは必須です!意外と思っていた感じと違う場合があります。
④メルカリの方が思ったよりも高く売れることがある
買取業者では値段がつかなかったものでも、メルカリなどのオークションサイトに出品すると、思ったよりも高い金額で売れることがあります。時間と手間はかかりますが、その品物を必要としている人に譲りたい、大切に使ってほしい場合は、オークションサイトの利用がおすすめです。
業者に実家の整理・遺品整理を依頼する前にやっておくべきこと
業者に依頼する前にチェックしておくべき自宅内のポイント
業者に依頼をする前に、以下の場所をチェックしておきましょう。知らないうちに大切な物を処分してしまわないように気をつけましょう。
- ベッドや布団の下
- 箪笥や押し入れ
- コートやジャケットのポケット
- 神棚や仏壇
- 金庫の裏や下
意外と重要なものがバラバラにしまわれていたりするので、実家内に思い当たる場所がある場合は必ずチェックすることをおすすめします。
実家の整理・遺品整理は長期戦になることもある
実家の整理(片付け)・遺品整理には年単位の時間がかかる場合があることも意識しておきたいところです。
日本に滞在する間だけ片付けをするとなると、1軒家の場合だと多くの時間と労力が必要になってきます。筆者も経験したのですが、果てしなく続く物との戦いと掃除に疲れたというのが正直なところです。実際、日本に滞在している間に疲れとストレスから熱を出して寝込みました。
「家の物を減らすだけ」と軽く考えていましたが、果てしなく続く物の仕分けと掃除に疲れ果てました。母と分担していたので、トータルで1ヶ月程度で片付けは終わりましたが、とにかく疲れました・・・。
筆者のように倒れてしまわないためにも、一部の片付けに関しては、業者に依頼したり、優先順位を決めて後回しにできるところは後回しにするなど、時間をかけられるならばゆっくりと作業を進めていくと良いでしょう。
筆者が実際に実家の整理・遺品整理を行なった時の体験談
今回筆者が実家の整理・遺品整理を行なった目的は、『父の遺品整理と高齢の母が暮らしやすくなるように、実家の物を減らすこと」でした。
実家の整理・遺品整理の目的 | 実家をきれいにする |
目的 | 住みやすくする |
方法 | 母・筆者、業者 |
作業期間 | 1ヶ月程度 |
かかった費用 | 業者へ支払う分(大型家具、不用品の処分) |
父が亡くなった後、まず1度目の実家の整理(片付け)・遺品整理に取り掛かりました。母と分担して、約3週間ほどで父が使っていた部屋の大型家具、衣類の処分、重要書類などの仕分けを行いました。
1度目の日本滞在中に、遺品整理に加えて、母が暮らしやすいように家中の片付けや整理も終えていきたいと思っていましたが、結局終わらずにドイツへ帰ることになってしまいました。
2週間程度の日本滞在予定だったので、あとは母に任せてドイツへ戻ることに・・・。滞在日数が全然足りなかった!実家の整理・片付けと並行して、役所や諸々の手続きなども並行して行っていたので、毎日ヘトヘトでした。
その後、100箇日法要に合わせて日本に一時帰国した時に、ようやく実家の整理(片付け)を終えることが出来ました。実家の整理を終えたと思った基準は、自分が理想、目指していた家の状態になったことでした。
母曰く、まだ片付けなければならない箇所があったようですが、それはこれから一時帰国するたびに少しずつ片付けていく予定です。
『遺品整理業者』を探すなら紹介サービスの利用がおすすめ
ここからは、遺品整理や不用品回収業社を一括で探せる紹介サービスを3つご紹介していきます。
【遺品整理110番】全国1000社以上の加盟店、24時間365日相談受付
『遺品整理110番』は、全国に1000社以上の加盟店を抱えており、スピーディーな対応が可能です。本社コールセンターでは、24時間365日お客様からの相談を受け付けています。
遺品整理を行う業者は全国に多数存在しますが、料金相場が不透明なサービスでもあるため、優良業者を選ぶのが難しい業界でもあります。そこで、『遺品整理110番』では全国で提携している加盟店のサービスと価格を標準化することにより、低価格で品質の高いサービスを実現しています。
- 全国・24時間365日対応の遺品整理
- 加盟店展開によるサービスの標準化を実現
- 業者紹介無料、見積もり無料
- コミコミ価格で分かりやすい料金プラン
- 遺品の買取や供養にも対応
- 生前整理にも対応
遺品整理110番では、料金のなかに基本サービスに関わる全ての費用が含まれており、特別なオプションを利用されない場合の料金が分かりやすくなっています。
基本料金に含まれるサービス | 別途オプション料金がかかるサービス |
仕分け 不用品処分 買取 養生 分別・梱包 搬出・積込 簡易清掃 | 遺品の配送 遺品供養 ハウスクリーニング エアコン移設 法務手続き代行 廃車手続き代行 消臭作業 特殊清掃 屋外の整理 |
そのため、初めて遺品整理依頼をする方や遺品整理の相場についての知識がない方でも安心して利用することが出来ます。
【ライフリセット】全国で実績あり。遺品の処分/買取/供養/部屋清掃も。出張費無料
『ライフリセット』は全国に加盟店がある、全国対応の遺品整理紹介サービス。累計3千件以上の出動実績があり、経験豊富な加盟スタッフが遺品整理に関するお悩みを解決します。また、難易度が高く他社に断られた内容も対応しています。
- 最短10分で対応!全国にある加盟店がスピーディーに対応
- 相談・見積もり・出張費無料、見積もり後のキャンセル無料
- 厳しい研修を受けた加盟スタッフによる高品質なサービスの提供
- 熟練の加盟スタッフが多数所属
- 遺品の処分・買取や供養にも対応
- 生前整理にも対応
【エコノバ】一括見積もり依頼は簡単1分・無料!審査をクリアした業者だけを紹介
『エコノバ』は、引っ越しゴミから遺品整理といった、大量の不用品回収を専門としています。一括見積もり依頼は簡単1分・無料!審査をクリアした安心・信頼の不用品回収業者だけを紹介。一度の問合せで最大5社まで問合せが可能なので利便性が抜群です。
- 全国対応で、お住まいのエリアで対応可能な不用品回収業者をご紹介
- 対応業者すべてからの無料見積もりが可能
- カスタマーサポートは24時間365日対応
『エコノバ』では、一括見積もりのほか、個別依頼をすることも可能。個別の業者に電話で相談、または地元の業者に絞って個別に相談をすることも出来ます。
遺品整理業者を選ぶときは相見積もりを取り、口コミや評判も参考にして慎重に選ぼう
まずは、無料の見積りを取ってみましょう。必ず相見積もりを取ってご自身の希望や予算、日程に合う遺品整理業社を選ぶと良いでしょう。また、良さそうだなと思う業社が見つかったら、その業者の評判や口コミをネットで検索してみましょう。実際に利用した方の声はリアルな意見なので、重要な判断基準になります。
ネット上での評判や口コミのチェックは必須!時間がなくても、業社を決める前に必ず調べてみましょう。
日本の電話番号を持っていて助かった場面が多かった
実家の整理(片付け)・遺品整理をする中で、一番助かったのが日本の電話番号を持っていることでした。
私は、日本滞在中はいつもHanacell(ハナセル)の日本の電話番号付きのSIMカード「ジャパンSIM」を使っているので、必要各所とのやりとりが必要だった時に大変助かりました。
筆者の父が亡くなった後、私は母と2人で手分けをして色々と必要な手続きをこなしていったのですが、意外と電話をかけたりする場面が多かったため、自分だけの日本の電話番号を持っていることで外出中でも電話を受けたり、折り返すことができて便利でした。
Hanacell(ハナセル)の「ジャパンSIM」って何?
Hanacell(ハナセル)の「ジャパンSIM」とは、海外在住者向けの一時帰国用SIMカード。日本の電話番号付きで音声通話が可能、データ通信ももちろん可能です。SIMカードを差し替えるだけで、ドイツにいる時と同じようにスマホが使えるので便利です。
▼詳しくはこちらの記事でご紹介しているので、興味のある方はぜひご覧くださいね。
さいごに
さて今回は、【日本に住む親が亡くなったら】の第2弾記事として、日本の実家の整理・遺品整理の前に知っておきたい「3つの注意ポイント」や実家の整理をするときに海外在住者が意識するべきことについて、筆者の実体験を交えながら解説しました。
繰り返しになりますが、私たち海外在住者が、限られた日本の滞在期間の中で効率的に実家の整理・遺品整理を行うためには『具体的な計画と段取り』が必要になってきます。
まずは実家の整理・遺品整理の目的をしっかりと決めた後、そのゴールへ向けた計画をたて、それを達成するための段取りを進めていきましょう。
今回ご紹介した内容が、同じく海外在住の皆さんの参考になれば嬉しいです。