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保育園を卒園!いよいよドイツ現地の小学校生活がはじまります
息子のKita(保育園)生活が終わり、ドイツ現地の公立小学校生活が始まりました!そこで、今回は、筆者の息子が通うベルリン州の公立小学校での学校生活についてご紹介したいと思います。
▼入学準備については以下の記事を参考にされてくださいね。
一口にベルリン州と言っても、お住まいの地区でだいぶ状況が異なることもありますし、またお住まいのドイツ国内の州によってもだいぶ異なる点が多いかと思います。
ですので、今回の記事はベルリン州のとある公立小学校のお話なので、あくまでも参考程度に留めていただけたらと思います。
ドイツの小学校生活ってどんな感じなの?
ドイツの小学校には『全日制』と『半日制』の学校があります。また、小学校に通い始める年齢は、6歳または7歳でその子の成長具合によって変わります。『半日制』の学校はお昼頃に学校が終わってしまうので、ほとんどの子が授業後に学食で昼食をとり、学童へ移動してお迎えまでの時間を過ごしています。
またベルリン州の小学校は6年生まで。その後は日本で言う中学校・高校に進学します。他の州では小学校は4年生までなど、こちらもお住まいの州によって異なります。
筆者の息子が通うベルリン州の公立小学校は『半日制』で、昼食付き学童保育のある小学校です。
ドイツの学校にも学童保育がある
先にも書きましたが、ドイツには全日制と半日制の学校があり、息子は後者の半日制の学校に通っています。息子の通う学校は、学童保育が提供されているので、昼食をクラスメートと食べた後は学童で学童の先生のサポートのもと宿題をやり、その後はお迎えの時間まで自由に遊んで過ごしています。
学童保育の利用時間は、保護者の勤務時間の長さにもよって契約内容が変わりますが、一般的には16時までの契約となっています。
Schule - Ergänzende Förderung und Betreuung beantragen(ベルリン市公式サイト)
https://service.berlin.de/dienstleistung/324901/
登下校スタイル:低学年は保護者と一緒に登下校
基本的に、小学校低学年のうちは保護者と一緒に登下校します。
通われている学校にもよると思いますが、毎年、学校(学童)と登下校時の内容について契約書を交わします。学童の時間が過ぎた後は1人で下校させても良いか否か、といった内容です。
筆者の場合は息子の希望もあって、朝は一緒に登校、学童の後もお迎えに行って一緒に下校する、と言った具合です。家庭の事情によっては、低学年であっても一人で登下校する子もいますが、ほとんどの家庭では保護者とお子さんが一緒に登下校しています。
服装・髪型は自由
保育園の頃は、フードのついた洋服は禁止!などのルールがありましたが、筆者の息子が通う小学校にはそういったルールはありません。服装も髪型も自由。
筆者の子供の学校は、内履き必須の学校なのですが、内履きも好きなものでOK。クロックスを内履きにしているお子さんもいます。
「朝ごはん」は学校で食べる
ドイツ現地の小学校の授業開始時間は、とっても早いです。8時から1時間目開始のところもあれば、8時15分から開始と多少の違いはありますが、とても早いです。ちなみに、筆者の息子の通う小学校は朝8時から授業が始まります。
自宅でも朝ごはんを食べさせてから登校
学校での『朝ごはんタイム』も授業のスケジュールによっては食べられない時もあるようなので、必ず自宅でも朝食を食べさせてから登校させています。
学校に行くときの持ち物は「朝ごはんの入ったお弁当」と「水筒」
学校へ行くときの持ち物は、勉強道具と筆記用具の入ったリュックサックの他に、「朝ごはんの入ったお弁当」と「水筒」が必須です。
ドイツの小学校は授業開始時間が早く、ランチまでの間にお腹が空いてしまうので、2時間目が終わった後に『朝食の時間』があります。その後のランチ(給食)は4時間目が終わった後に学食で食べます。
学校で食べる朝ごはんは「仕切り付きのお弁当箱」に入れて
筆者は、以下の3つの仕切りがついたタイプを購入しました!
水筒はお手入れの簡単なステンレス製がおすすめ
気になる「朝ごはん弁当」の中身は・・・
サンドイッチ、りんごやブドウ、イチゴ、バナナなどのフルーツ、にんじん、きゅうり、パプリカなどの野菜をカットしたもの。後はプレッツェルなどのスナック。それに、お水を入れた水筒を一緒に持たせます。
筆者は、サンドイッチの代わりに手作りのワッフルや一口サイズのパンケーキなど、息子の好きなものを入れる時もありますが、基本的にはサンドイッチが多いです。
日本のような手の込んだお弁当ではなく、切っただけ、詰めるだけといった簡単なものが一般的です。
息子が通う小学校では、チョコレートやクッキーなどの甘いものは禁止されています。
筆者は、お弁当に入れるパンケーキやクレープは以下のような、素やミックスを購入して作っています。あとは、食べる分を小分けに冷凍して、朝は解凍するだけにするとお弁当作りが楽です。またクレープは、ハムとチーズを入れて食事向けの味にしてお弁当に入れています。
パンケーキミックス
クレープミックス
ランチは学食で温かいものを食べる
こちらは、ベルリン州の決まりまたはドイツ全体なのか、ちょっと記憶が曖昧なのですが、「生徒に温かい食事を用意する」と定められており、学校給食は必ず温かい食事が用意されています。
ドイツらしく、「ベジタリアン用」と「そうでない普通のメニュー」の2通りが用意されています。メニューは事前に学校が提携している、学校給食サービス会社のオンラインサイト上で選択して注文しておくことができます。
宿題の量はほどほどの量
息子の通う小学校は、宿題は思っていたほど多くない、という印象です。週によって量にばらつきがあって、大変な週もありますがそんなに多くないなと思いました。
宿題が出る教科は、ドイツ語と算数が主。後は、たまに読書した感想をまとめたものを学校での発表用に作成するといったものでしょうか。
これがバイエルン州の学校となると、宿題の量がとっても多い!と聞いたことがあります。
課外授業や学校行事が多い
ほぼ毎月と言っていいくらい、課外授業があります。また学校行事も、ケーキバザーや夏祭り、ダンスパーティー、仮装パーティーなど行事が盛んです。
課外授業で人形劇や展示会、アウトドア活動などに行くこともある
課外授業は、担任の先生によって行く場所は変わると思いますが、息子の通う小学校では人形劇を観に行ったり、夏は自然の中で遊べる施設に行ったりしています。
課外授業に出かける日は、通常の大きなリュックサックではなく、普通のリュックサックで行くことが多いです。課外授業や遠足に備えて、普通のリュックサックも用意しておくのを忘れずに!
普段の登校時はSchulranzen(シュールランツェン)
課外授業や遠足の時は、普通の軽いリュックサックで
小学校低学年の場合は、これくらいの大きさのものがおすすめです。
カーニバルなどの仮装パーティーやチャリティイベントも多い
ドイツでは、カーニバルと言われるお祭りがあり、その時期はドイツの保育園や小学校では仮装パーティーが開かれます。各自お菓子や軽食類を持ち寄って、いろいろなパーティーゲームをして1日を過ごすこともあります。
また、クラスの活動費を集めたり、学校で新しい遊具を購入する際などは、チャリティーイベントが開かれます。これは日本とは違った欧米ならではの文化だなと思います。
仮装衣装も自由!好きなキャラクターになりきる一日
男の子に人気のコスチューム
スパイダーマン
スターウォーズ好きの男の子に人気なのは「ストームトゥルーパー」
王道の仮装コスチュームといえば「警察官」
女の子に人気の仮装コスチューム
チアリーダー
DCコミックスの人気キャラ「ハーレイクイン」
このほか、ドラキュラや海賊、その時流行っている人気のオンラインゲームのキャラクターなどの仮装コスチュームが人気。その年によって流行りがあるので、毎年楽しみにしています。
保護者がケーキや軽食を用意するイベントも多い
先に挙げたケーキバザーは、保護者がケーキバザーで販売するケーキを用意して学校に預けるシステムです。これまでに、筆者もいろいろな学校行事でお菓子類を用意してきました。
カップケーキ、クッキー、ケーキです。それも他の保護者となるべく被らないものを用意する必要があります。誰が何を持ってくるのか事前に決めてから用意する流れです。
そこでバザーやイベントがあるごとに、自宅で手作りしたスイーツを学校に届けるのですが、その際に活躍するのが、こちらのケーキのコンテナです。息子の誕生日に、学校にカップケーキを持って行った時にも大活躍でした。
ケーキやカップケーキを持ち運ぶコンテナを持っていると便利
ケーキを持ち運ぶコンテナは持っておいて損はないです。ドイツでの保育園生活から小学校生活の中で活躍する場面が多々ありますので、ぜひ1つ購入しておくことをおすすめします。
私が実際に持っているのは、以下の大容量のコンテナ。2段重ねですが、1段でも使えます。
授業参観日がない
筆者の息子の通う小学校では授業参観日がありません。息子がどのように授業を受けているのか見てみたい気持ちもあり、ちょっと残念です。
先生との三者面談はある
年に一度、先生と生徒とその保護者での三者面談が実施されます。その際に、授業中の様子や懸念点などを先生から聞くことができます。そこで初めて気づくこともあるので、ここは必ず都合をつけて参加しましょう。
学校や先生とのやりとりはアプリで
筆者の息子が通う小学校では、学校からの連絡は全てアプリ上で行われています。
このアプリを介して学校の担当者や担任の先生に質問をしたりすることが可能です。こちらのアプリが導入されてからは、紙ベースでのお知らせや個別メールは一切来ません。また、連絡帳もなく、担任の先生からの課外学習や遠足といったクラスごとの個別連絡もアプリ上からされます。
こちらも通われる学校によって違いがあると思います。メール一斉送信タイプの学校もあると思いますので、あくまでも参考程度に留めていただけたらと思います。
ドイツの小学校は休暇が多い!
ドイツでの保育園生活と小学校生活の大きな違いは、『休暇の多さ』だと思います。
小学校に上がった途端に、休暇が以下のように増えます。
夏休みは6週間、秋休みは2週間とお休みが長いので「学童保育」が利用できます。学童保育もお休みに入る期間はありますが、その前後は営業しています。事前に学童の利用申請をしておくと、お子さんはお休み期間も学童で過ごすことができます。
休暇中は宿題は出ない
ドイツの小学校は、休暇中は宿題は出ません。
宿題を気にすることなく休暇を過ごせるので、保護者にとっても子供たちにとっても良いなと思います。とはいえ、学期中に学習したことを忘れてしまいそうなので、筆者はタブレットに学習アプリをインストールして、休暇中も少しずつ課題をやる習慣をつけています。宿題無しのシステムは、休暇に一生懸命なドイツ人らしいなと思います。
ストライキが多い
ドイツは日本と違って、保育園の先生や学校の先生の労働環境、給与面での待遇があまり良くないそうです。そうしたことから、先生の労働環境、給与面の改善を求めるストライキが多く行われている現状があります。
息子の担任の先生がストライキに入り、授業がお休みになることがほぼ毎月あります。最長で3日間連続なんてこともありました。また、ベルリンのある地区の小学校は4日間連続お休みになったクラスも。
また困ったことに、クラスの先生ごとにストライキに入る先生とそうでない先生がいるのです。そう、運が悪ければ、担任の先生が毎回ストライキに入るなんてこともありえるわけです。
年間の授業計画がきちんと達成できているのかどうかも分からず、とても不安になります。先生に直接質問したこともありますが、『大丈夫です。心配ありません。』とのことでしたが、やはりあまりのストライキの多さから、この返答を信じて良いのかわかりません。
このストライキは事前にお知らせされますが、3日前くらいに突然通知されることもあります。担任の先生のストライキ中は学童保育の指導員の方が保育担当をしてくれるので、子供たちは学童で過ごすことができます。ただ、先生がいないために授業が進まない事を思うと本当に不安です。
さいごに
さて、今回はドイツ現地の小学校生活についてご紹介しました。お住まいの地区や州によって、だいぶ違いがあるかと思います。
冒頭でもお伝えしましたが、本記事の内容は、ベルリン州のある地区の小学校のお話です。あくまでも参考程度にとどめていただけたらとおもいます。
もうすぐ小学校生活が始まるお子さんをお持ちの方、これからベルリン州の学校に転校してくるお子さんをお持ちの方の参考になれば嬉しいです。