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これからドイツ生活がスタートするけれど、もしも子供が病気になったときはどうすればいいの?

ドイツと日本では小児科へのかかり方はどう違うの?
これからお子さん連れでドイツ生活をスタートされる方やドイツで子育て中の方の中には、お子さんが病気になったときにどうすれば良いのかお悩みの方も多いのではないでしょうか?
- そもそも小児科にかかるにはどうすれば良いの?
- 受診するときは、直接病院に行っても良い?それとも予約必須?
- 子供の定期健診や予防接種の流れを知りたい
- 子供の急な体調不良時の対処法を知りたい
- 子供の病気に備えて、それに関連するドイツ語を知っておきたい

日本とは勝手が違うドイツ、筆者も息子が赤ちゃんだった頃はいつも不安でした。
そこで今回の記事では、ドイツ在住1児の母である筆者がこれまでのドイツでの子育て経験をもとに、ドイツ生活中にお子さんが病気になったときに役立つ情報をご紹介していきたいと思います。
ドイツで子供が病気になった際に気をつけたいポイント

- 初めて小児科を受診する際は、新規患者を受付可能か事前に問い合わせよう
- 小児科を受診するときは事前に予約が必要
- 夜間や救急時は病院の救急外来へ行きましょう
- 救急車を呼ぶ際は『112』へ電話をかけましょう
- 夜間や週末に薬が必要になったときは、近所の薬局の店前に表示されている「夜間・週末対応の薬局」を探しましょう
ドイツで出産予定の方は、お子さんが生まれる前にかかりつけの小児科を探しておきましょう。また、お子さん連れでドイツに引っ越して来られる方も同様に、ドイツ生活が始まったらすぐにかかりつけの小児科を探して連絡しておきましょう。
ドイツでの医者のかかり方・小児科探しのポイント

お子さんがいる方で初めて小児科にかかる場合は、まずは新規患者を受け付けているか確認の電話またはメールをしましょう。たまに都市部の子供が多い地域だと、新規患者の受付をしていない小児病院がありますので注意が必要です。
そのため、近所にある小児病院をいくつかピックアップして、問い合わせてみましょう。
ドイツの小児科・病院にかかるときに知っておきたいこと3つ

- ドイツの小児科医院で診察をしてもらうには事前予約必須!
- ドイツの病院は診察料の支払いは後日
- オンライン(メール)診療をしてくれる小児科もあります
①ドイツの小児科医院で診察をしてもらうには事前予約必須!
またドイツの小児科医院は、基本的に事前の診察予約が必須です。

かかりつけの小児科であっても、電話で連絡して症状を伝えても当日の予約が取れず、翌日の診察予約になることもあります。
②ドイツの小児科は診察料の支払いは後日
ドイツの病院での診察から料金の支払いまでの流れは以下。ドイツは日本とは健康保険のシステムが違い、加入する保険会社は公的・私的と自分で選んで加入することができます。
前提として、お子さんは父親が加入している保険に自動的に加入することになるので、父親が公的・プライベートどちらの保険会社に加入しているかによって支払いの流れが異なります。
公的な保険に加入している場合
- 保険証(保険会社から発行されているカード)を提示して診察を受ける
- 診察後は、料金の支払いはせずにそのまま帰宅
- 診察料は保険会社から病院へ支払われる
公的保険に加入している場合は、診察料は無料。
プライベートな保険に加入している場合
- 保険証(保険会社から発行されているカード)を提示して診察を受ける
- 診察後は、料金の支払いはせずにそのまま帰宅
- 後日病院から請求書が届くので、銀行振込で病院へ支払う
- 保険会社に払った分の医療費を請求する
プライベート保険に加入している場合は、一旦自分で支払い、その後保険会社に請求する流れになります。
③オンライン(メール)診療をしてくれる小児科もあります
かかりつけの小児科がオンライン(メール)診療をしてくれる場合は、利用してみるのもおすすめです。

病院へ行くほどでもないけど、なんか気になるな・・・という症状があるときに利用したことがあります。
ドイツでの子供の定期健診や予防接種

ドイツで子供の定期健診
ドイツで出産された方の場合は、出産した病院で子供の健診手帳(Kinderuntersuchungsheft)がもらえて、その手帳に定期健診日程が書かれた紙が貼られますので、そのスケジュールに従って定期健診を受けましょう。U2,U3などと書かれたその横に、日程が記載されています。
こちらも出産された州によって色々と違いがありますので、参考程度にされてくださいね。

定期健診の診察予約を入れ忘れてしまうと、その月齢、年齢の検診は受けられなくなってしまうので気をつけましょう!
日本または他の国で出産し、その後ドイツに引っ越してきた場合などは、かかりつけの小児科を見つけたら、定期検診について相談してみましょう。
ドイツで子供の予防接種
予防接種については、U3の健診の際にかかりつけの小児科から予防接種のスケジュール表を受け取りました。受け取ったスケジュール表に従って、小児科の診察予約をとって、ワクチン接種という流れになります。
日本の予防接種のスケジュールの調整がとても大変と聞くのですが、ドイツではもらったスケジュール表通りに接種をするだけだったので楽でした。
また、ドイツと日本では予防接種の内容と接種時期などが少し異なるようなので、気になることがあれば、ドイツのかかりつけの小児科の先生に相談してみましょう。

筆者は、『この予防接種は早めにしておきたいのですが、可能ですか?』と小児科医に相談した経験があります。接種できる月齢の周辺であれば、接種時期の変更もある程度は可能なようでした。
もしも子供が風邪をひいたら?

ドイツでは風邪をひいても、あまり病院にはいきません。
しばらくは自宅で様子をみて、ひどくなりそうな感じがしたら、かかりつけのKinderarzt(小児病院)に受診したい旨を連絡して診察予約を取ります。
また、ドイツでは風邪の諸症状を和らげる効果のある入浴剤を使うのが一般的です。こちらはお子さんだけではなく、大人も一緒です。
子供用の風邪用入浴剤『Erkältungsbad』
こちらの『Erkältungsbad』は、5種類のエッセンシャルオイルとシーソルト、ユーカリ、松葉、ミント、カレンデュラ、ペパーミントを配合した鼻や喉の通りをよくする入浴剤です。
発熱時以外は利用OK。鼻詰まりなどに効果があります。購入する際には、利用できる年齢を確認しましょう。1歳から使えるものもあります。


この『Erkältungsbad』は大人用もあります。ドイツのアマゾンでも購入可能ですし、お近くのRossmannやdmでも購入できますよ。
- Hustensaft→咳止め薬(シロップ)
- Halsscherzensaft→のどの痛み止めシロップ
- Hustenbonbon→咳止めキャンディー
- Nurofen→解熱剤(シロップ)
- Erkältungssalbe→のど、鼻の通りをよくするクリーム
ドイツで薬類を購入するのに抵抗がある方は、日本から子供用風邪薬を持ってくる、または日本にいるご家族に送ってもらうのが良いと思います。
ドイツで子供が急な体調不良、週末に体調不良になったら

ドイツの小児科は週末は休診です。ほとんどの薬局も土曜は午後には閉店し、日曜日はお休みです。
薬局に関しては、緊急時に利用できるように夜間や週末対応をしてくれる店舗があります。お近くの薬局の店内または店先に表示されている対応薬局を確認してみましょう。
平日に体調不良になった時は「様子を見る」または「小児科へ連絡」
お子さんが平日に体調不良になった場合は、まずは様子を見てみて、それでもやはり不安な場合は、かかりつけの小児科医院に診察予約が取れるか電話またはメールをしてみましょう。
週末の体調不良、何かがおかしいと思ったら大きな病院の救急へ
親の勘で何かがおかしいと思ったら、大きな病院の救急へ行ってみましょう。大体混んでいるのでタイミングによっては、だいぶ待つことになりますが、まずは診てもらいましょう。

救急で診てもらった場合は、後日病院から請求書が届きますが、こちらもお子さんが加入している健康保険によって異なる可能性があります。
筆者の息子がまだ1歳くらいの時に、金曜日の夜に発熱しぐずり続けた時がありました。金曜から土曜の朝にかけては息子も私もほとんど眠れず・・・という状況。しかし、ドイツの小児科は週末はお休み。
ドイツ人のお義母さんには「様子見たら?」と言われましたが、何かがおかしいと感じた筆者は、土曜の朝早く、近くの大きな病院の救急へ駆け込んだことがあります。しかし、救急へ駆け込んだものの、薬も出ず、自然治癒を待つしかないと言われました。「えーーー!?」となりましたが、その後程なくして息子の熱も下がり事なきを得た経験があります。
後になって、「大したことなかったな〜」って思えたら良いのですが、重症化してしまったら大変なので、気になったらまずは病院で診てもらったほうが安心です。
ドイツでの子育て・病気のときなどに役立つサイト

ドイツ生活全般に関する情報サイトである『ドイツニュースダイジェスト』には、乳幼児の病気に関するドイツ語や病気に関するさまざまな情報が掲載されていますので、ぜひ一度ご覧になってみてくださいね。

筆者も息子が赤ちゃんだったときに、こちらの『ドイツニュースダイジェスト』に大変お世話になりました。今でもドイツ語での病名などがわからないときは、こちらのサイトを参考にしています。
さいごに
さて今回は、ドイツで子育てシリーズ第3弾として、ドイツでの医者・小児科へのかかり方、定期健診・予防接種についてやドイツでの子育てに役立つサイトなどについてご紹介しました。
この記事が、ドイツで子育てされている方やこれからお子さんと一緒にドイツ生活をスタートさせる皆さんの参考になれば嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます!